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【皐月賞】ジャスティンミラノ 無傷3連勝で戴冠 戸崎圭「康太、ありがとう」天国へ最高の報告

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 「皐月賞・G1」(14日、中山)

 天国の康太に捧げるV-。牡馬クラシック第1冠を制したのは、2番人気のジャスティンミラノ。2歳王者ジャンタルマンタルをゴール前でとらえ、コスモキュランダの追い上げを封じた。無傷の3連勝を飾ったジャスティンミラノだが、調教パートナーを務めたのが10日に35歳の若さで他界した藤岡康太騎手。鞍上の戸崎圭、管理する友道調教師は感謝の涙を流した。走破タイムの1分57秒1は、15年中山金杯のラブリーデイの記録を0秒7更新するコースレコードだった。

 ロングスパートを決めた。2番人気のジャスティンミラノが、最後までしぶとい脚を使ってV。新馬戦、共同通信杯に続く無傷の3連勝を達成。1分57秒1のコースレコードを記録して牡馬1冠目の栄冠をつかんだ。

 レースは好スタートを決めて、道中は好位5番手を確保。ここまではプラン通りで、いいポジションからレースを進められたが、想定外だったのはペースだ。逃げたメイショウタバルがハイペースをつくりだし、前半5Fは57秒5とかなり速い通過タイム。ただ鞍上の戸崎圭に焦りはない。「ペースは流れていたが、ジャスティンミラノとのリズムを大事にして直線を迎えようと思った」。

 3、4角で手応えがひと息になっても「ここ2戦がワンターンのゆったりしたペースだったので、こうなるのは頭にあった」と冷静なジャッジ。そして直線では必死に促し、先に抜け出したジャンタルマンタルをきっちりとらえた。相棒の力を信じて乗った結果、つかんだV。「最後はまた反応して、しっかり伸びてくれた。能力を感じましたね」とたたえた。

 ゴール前は2着コスモキュランダに迫られ、首差の接戦となった。鞍上は「最後の首差は康太が後押ししてくれたと感じています」と瞳を潤ませる。ジャスティンミラノは先日、落馬事後で亡くなった藤岡康太さんが1、2週前の追い切りで調教パートナーを務めた馬。「この馬の状態に関しては康太が細かく教えてくれた。康太も喜んでくれると思います。康太、ありがとう。お疲れさまでした」と天国へ向けて勝利の報告を行った。

 次は世代の頂点を決めるダービー(5月26日・東京)で2冠を狙う。戸崎圭は「今日もパワーアップしていたし、ダービーに向けていい状態になってくると思う。皐月賞を勝ったし、上位というか、(勝利を)狙える器だと感じている」と相棒を評価する。無傷3連勝でクラシック1冠を制した逸材が、今度は競馬の祭典で頂点奪取に挑む。

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